2012年6月23日土曜日

あがり症を克服するには?

症状を自覚

もうずいぶんと長い間、あがり症で悩んできた。


初めて症状がでたのは、大学のゼミでの論文発表のとき。
発表といってもその場には、10人とおらず、自分が発表するときまで何も不安は無かった。
発表を始めると、緊張なのかなんなのか。声が震え。膝が震え。もう何だか解らなくなった。


それまで、自分がこんなに極端なあがり症であったとは思っていなかった。
大体、小学生のときにはクラスで普通に壇上で発表とかしていた。
中学生のときには、市の作文発表で100人くらいの大人の前でもこなせた。
それが高々10人未満の前で緊張する?


それ以来、バイトで朝礼の進行役をするときも、声と膝が。会社に入って目上の人間にビールを注ぐときも腕が。名刺を交換するときも腕が。結婚式でも膝が。何かあるごとに震えがくる。
頭の方では、結構冷静で「そろそろ来るな」なんて思っていたりもする。


初めて症状が出てから10数年たち、年々なんとなくやわらいでいるような気もする。また、そういったあがり症がでやすい場面をできるだけ避けるようにしている。
だが、年齢とか立場において避けられない場合もある。「そろそろどうにかしないと」なんて考えている。


病名が発覚

まあ、病気であろうとは薄々感じてはいた。
ひとにも「鬱とかの類いじゃね」なんて言われてもいた。(言っていた連中も精神とか神経とか病んでいて病院に行っていたくらいなので、素人ながら信憑性はあった)
自分でも人には「この病気さえなければなあ」なんて言っていた。つまり自覚はしている。


ただ何の病気かわからない。
単なるあがり症で、医者に見てもらうのか?何科に行けばよい?
大体、もう10数年風邪以外で医者に見てもらった試しがない。


普段は、あまり考えないが、たまたま図書館に行った時に、思った。 あがり症克服の本とか見てみようと。
「あがり症」→「恥ずかしがり屋」なんて連想しながら本のタイトルを見てゆく。
すると知らなかった「社会不安障害(SAD)」という病気ーー恥ずかしがり屋は治るのかもしれない (講談社+α新書)という本が目についた。


読んでみて思った。「ああ、オレの病気はコレSAD(社会不安障害)じゃねえか」と。
今現在だと、本に出ているほどの症状は、自分にはない。あまり重度ではなさそうだ。 ただ、対人関係療法でなおす 社交不安障害 をパラパラめくって見たところ、治し難い病気で、下手すると一生つきあうことにもなりかねないようになことが書かれていた。


対策を考える

今のところ考えているのはこんなところだ、さっさと病院に行くべきだろうが、まずはハッカー精神で、自分自身でどうにかできるか試みよう。

  1. セントジョーンズワートをしばらく飲みんでみる。
  2. 対人関係療法とやらを、自分でやってみる。
  3. 仕方がない、病院に行こう。

セントジョーンズワートは昔のんでみたことがある。
病院でSADにもSSRIが処方されるのならば、セントジョーンズワートでも効果はあるということ。
精神的に落ち込んでいた時に、鬱とかに良いときき飲んだことがある。美味しくは無いのですぐに飲まなくなったが。
とりあえず敷居は低い。どのみち治療には時間がかかるので2・3ヶ月試してみるのも良いだろう。


セントジョーンズワートが、SADに効果があるようなのはまさとの社会不安障害(SAD)克服記録というサイトにも記載があった。
セロトニンにかんしても、調べてみるのも良いだろう。不足すると精神的な病を引き起こすようだ。改善には規則的な生活などが効果があるようだ。おもえば大学生活は今よりも不規則な生活であった。


対人関係療法については、良くわからないが「自分でできる対人関係療法」という本があるくらいだから自分でできることもあるのだろう。まずはこの著者の本を読んでみよう。


さて、この二つを試して駄目だったら病院だ。



2012年6月15日金曜日

p値(有意確率)

ある事象がまぐれかどうかはp値がどのくらいであるかをはかる。
例えば、コイン投げで連続して5回同じ側を出す確率は
50%×50%×50%×50%×50%で3.125%
つまりp値は3.125%
医学や心理学の試験などでは5%を基準としているらしいので、 これを下回れればまぐれではないと見なせる。



運は数学にまかせなさい―確率・統計に学ぶ処世術

軽妙な文で、これまでややこしいと思っていた確率・統計の理論を教えてくれる。身近な題材をつかって確率の観点から見るとどうなのか例を上げてくれる。
確率・統計に興味はあるが、ややこしい理論だけの説明はちょっと…という自分のような人には最適な入門書だろう。
最終章の「今や確率の寒天のエキスパートになったあなたに、いよいよ最終試験を受けていただこう。」からはじまる問題も笑えた。

他に

  • 大数の法則
  • ナッシュ均衡
  • 線形回帰分析
  • 効用関数
  • ポアソン・クラッピング
  • モンティ・ホール問題 (条件付き確率論)
  • モンテカルロ・サンプリング
などなど面白く書かれている。



2012年6月8日金曜日

「となりのバフェットがやっている凄い投資」より参考になった点

となりのバフェットがやっている凄い投資より
クリストファー・リーズ(ギリギリの評価でバリュー株を見つける)
  • 10銘柄程度に絞り込む
  • 確実な資産価値は、簿価のことではない。簿価は「のれん」や劣化した棚卸資産で水増しされていることがある
  • 負債比率(負債÷純資産)に注目する。これが50%を超えたら投資はしない

ボブ・クレブス(オプションを使って利益の上乗せ)
  • 20日移動平均線が50日移動平均を上回ったら売れ

マイク・コーザ(落下するナイフをつかむ投資法)
  • 投資で成功するには、長い時間をかけて株式の調査を行う必要がある
  • 企業が発表する数字を鵜呑みにしない
  • 内在する価値が株価の1.25倍以下になったら売る

カイ・ペンタネン(11の指標で投資先を選ぶ)
  • 11の指標
    • 低PBR(5倍以下、ピオトロスキー理論), 低PER
    • 総資産総利益・純資産総利益がプラス(ピオトロスキー理論)
    • 負債比率が30%未満
    • 株価が52週の最高値に近い
    • Fスコア(fudge:でっちあげ, fraud:詐欺より、財務数値にごまかしがある企業を見つける指標)が低い = (純資産-キャッシュフロー)÷資産の数値に近い
    • 5年間の年平均売上増加率が10%以上かつ40%以下(急激な成長企業は対象外)
    • 空売り対象でない
    • 機関投資家が買っている
    • 内部の関係者が買っている
  • 話題になっている株式には手を出さない

ランディ・マクダフ(世界最高の銘柄選択術)
  • 強固なビジネスモデルを確立している企業をみつける。できれば、独占的な位置にあることが望ましい
  • PERよりも企業価値とEBITDA(税金利償却前利益)の比率を重視する
  • 引退後のポートフォリオ
    • 1つの銘柄への投資は全体の2%
    • 1つの産業への投資は全体の10%
    • ポートフォリオからの配当収入が、引退前の税引き前収入と同等になる位を目指す。

ジャスティン・ウエハラ(どんな相場にも柔軟に対応する)
  • 相対力指数(RSI):ある株式の価格が、その業種セクターの平均と比べてどういうトレンドにあるかをしめす。70以上なら買われ過ぎ、30以下なら売られ過ぎ。

ジョン・ネイビン(テクニカル分析で下げ相場を乗り切る)
  • サポートレベルで株式を買い、レジスタンスレベルで売る。 サポートレベルとレジスタンスレベルはフィボナッチ分析で計算。
  • センチメントのツールを逆張りに使う さまざまなセンチメント指標もチェック。強気のセンチメントが強すぎる場合は慎重に
  • エリオット波動理論にしたがう エリオット波動理論とはフィボナッチ数列やフラクタルなどの複雑な数学にもとづくものらしい。
  • 買った価格から5%下落でストップロス発動
  • 20%の利益で1/3を売る。さらに50%で1/3を売る。 確かな利益確定。
  • テクニカル分析とファンダメンタル分析の両方を活用する。

全体的に、マーケットクラシー(www.marketocracy.com)での仮想運用を活用している。本気ならばシュミレーションで鍛えるべきということだろう。

バリューフォーラム・ドット・コム(www.valueforum.com)といったサイトで質のたかい情報を得ている。ヤフーファイナンスや掲示板あたりは雑音が多いと見ている。(日本のヤフーの掲示板も似たり寄ったりと思う)

慎重に企業の価値をはかる点はウォーレン・バフェットに、部分的に売って利益確定する点は本田静六の手法につうじている。教養レベルに身につくかは別として、本を読んでまなべる投資のテクニックはまだまだ沢山ありそうだ。