2011年6月3日金曜日

幼少のころのしつけ - 新三河物語

作中における徳川家康信康についての述懐。
育ちさえよいと心得て、気のつまるようなことをさせず、きままに育てた。幼少のとき、行儀作法をゆるやかに捨ておいたため、三郎は親を敬することを知らず、遠慮がなく、あれはこれゆえ、これはあれゆえ、といいわけばかりをして、のちには親子の争いのようになった。だびたびいいきかせても、ききいれず、かえって親をうらんだ。

あとあとこんなことを言うはめにならないよう、今のうちにしつけないととは思うのだが、萎縮させるようなことになってもよく無いし…
子育てというのは歴史上偉大だといわれるような人物であっても難しいことなのだろう。


新三河物語〈上〉 (新潮文庫)
風は山河よりも面白かったし、中国ものより良くなった気がしなくも無い。
だけど春秋戦国あたりもまだまだ書いて欲しいとは思う。難点をいえば主人公の性格がみな一緒っぽくなるところか。



新三河物語〈中〉 (新潮文庫)



新三河物語〈下〉 (新潮文庫)


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