2010年4月16日金曜日

工事進行基準における工事進捗度を測る方法

工事進行基準の対応も完了して半年が経過した。
しかし、日々運用され、業務の見直しから改修も検討されるのが基幹システムだ。
用語も的確に説明出来る必要がある。

工事進捗度計算

以下の数式で表す。
工事収益率 =
工事進捗度 =
(基準として採用するモノによる)工事進行の割合 ÷ (基準として採用するモノの)総量または総額
ここでいう「基準として採用するモノ」とは原価や作業量があたる。

工事の進捗度を測る方法は、インプット法とアウトプット法の2つに分類出来る。

インプット法
工事に投入された努力を基に測定する。例えば発生した原価。原価比例法はこちらに分類される。
アウトプット法

達成された成果を基に測定する。例えば完成した機能数。物理的作業量比例法はこちらに分類される。

発生原価比例法

工事で発生した原価により進捗度を測る。
工事進捗度 = 発生した原価 ÷ 工事原価総額

物理的作業量比例法

発注者との契約で取り決めた作業量(日数・時間、距離・面積、成果物の数量)により進捗度を測る。
工事進捗度 = 進捗した物理的作業量 ÷ 契約した物理的作業の総量

工種別査定予算原価比例法

工種を明確に区分出来る工事は、着工に際し実行予算(原価)が設定できる。この実行予算から進捗度を測る。
工事進捗度 = 工種毎の進捗予算原価の累計額 ÷ 見積実行予算(原価)総額
工種を行程のように進行させる場合に、工種毎に進行度合いを測定が可能であり、工種毎に積み上げた計算の方が正確に測定ができる場合がある。
ここでいう工種とは、ソフトウェア開発であれば設計・製造・テストなどが当たるか。

EVM(アーンド・バリュー・マネジメント)

プロジェクト・マネジメントにおける進捗の測り方。
BAC(基準コスト)とPV(実行予算)、EV(達成額)、AC(実績コスト)によって進捗状況を管理する。
ソフトウェア開発であればこちらを採るべきなのだろうか。

なお原価比例法と云った場合、多くの場合は発生原価比例法を指している様だ。



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