2011年5月14日土曜日

「君主論」から気になった格言

君主論 ビジネスで役立つ人心掌握の智恵150 (East Press Business)を読んだ。本書はマキアヴェッリの「君主論」より150の言葉を抜き出し格言集としている。

以下のような分類で章を分けている。

  1. 覚悟を決める
  2. 賢くなる
  3. 信頼される
  4. 結果を出す
  5. 権力を守る
  6. 勝者になる

書き出して気がついたが、ジャンル分けではなく意味がある順番だった。


本文については、色々感心した言葉は当然多かったが、以下の3つを覚えておくこととする。


誠実で親切にみえるようにする

マキャヴェリストと人に言われるような人は、この点において失敗しているのではないかと思った。
ひとから優しいといわれるような人の方が時に思い切った残酷さがあるのかもしれない。


滅びないため、あえて戦う道を選ぶ

古代ローマを引き合いに出して補足があった。
先を見据えた場合に時に厳しい道を選ばねばならないということ。
色々な問題をつい先延ばしにしがちな自分だ。肝に銘じておきたい。


すぐれた法とすぐれた軍隊を持つ

組織を運営するには優れた制度さえあれば良いということだろう。
厳しい状況においては良いアイデアが欲しいとか考えがちだ。だが必要なのは地味ながらも優れた制度が必要なのだろう。
古代ローマの軍隊にしても個々の兵士の体格や優秀さよりも軍としての制度が素晴らしいからこそ勝利してきたのだから。


一通り読んでみて、読み易いので入門書とか、別の本格的な「君主論」を読んだ後の復習などに良いのではないだろうかと思った。


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