2010年3月14日日曜日

変革の8つのプロセス

PHPビジネス新書の『早わかりIFRS』のあとがきのジョン・P・コッター(組織改革の世界的権威とのこと)の8つのプロセスが非常に納得出来ることが書かれていて勉強になった。
以下引用

変革の8段階
  1. 企業内に十分な危機意識を生み出す。
  2. 変革を推進する連帯チームを形成する。
  3. ビジョンと戦略をたてる。
  4. 変革のためのビジョンを周知徹底する。
  5. 変革に必要とされる広範な行動を喚起するために人材をエンパワーする。
  6. 変革の勢いを維持するために短期的成果をあげる。
  7. 短期的成果を活かして、さらに数々の変革プロジェクトを成功させる。
  8. 新しく形成された方法を企業文化に定着させ、より一層確かなものにする。

企業変革が失敗する8つの要因
  1. 従業員の現状満足を認めてしまうこと。改革に対する十分な危機感をつくる前に変革プランを進めてしまうこと。
  2. 一部のチームだけが動き、変革推進のための連帯を築くこと怠ってしまうこと。
  3. ビジョンの重要性を過小評価してしまうこと。ビジョンは、多数の人材を結びつける唯一の媒体。
  4. 「変革を推進するビジョンを5分以内で説明しきれない場合、あるいは従業員がそれを理解し咀嚼する際に混乱を示した場合は、問題は必ずそこにある」
  5. ビジョンを周知徹底しないこと。適正に構築されたビジョンにより、共通認識を抱く前に改革を進めてしまうこと。
  6. 新たなビジョンに連なる問題の発生を容認すること。ビジョンが崩れれば変革は進まない。このビジョン達成という信念には統一性が必要で、ビジョンに合致しない例外を容認した途端に土台が崩れる。
  7. 短期的な成果を重視しないこと。短期的な成果は、従業員に対する自信と間違っていなかった方向性についての確信を与える。具体的な目標スケジュールが入った計画を設定し、その成果に応じ褒賞、昇進、昇給を関連づけることで一貫性を持たせることが重要。
  8. 早急に勝利を宣言する。定着する前に改革成功を認めるのは大きな落とし穴。
  9. 変革を企業文化に定着させることを怠る。緊張感のピークにある非常時での行動ではなく、平常時でも個人がそれぞれ納得して定着した行動が期待出来る状態になるまでは改革中と心がける。

過去の色々な失敗の原因もこれでだいたい説明つきそうだ。
プロジェクトマネージメントに応用出来る内容だ。

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