2010年3月1日月曜日

社員教育にも資格の勉強

10年選手のプログラマとして飯を食っている。

資格の勉強は、社員を教育する側にこそ必要だと痛感した事がある。

約2年振りに、自分の教え子の一人である後輩とチームを組んでWebシステムの開発案件に携わった時の事だ。
後輩もプログラマとして3・4年経験を積み、達者な口をきくようになっているところから、それなりに実力も備わっただろうと見ていた。

チームで担当した画面は主なところで3画面。
比較的難易度が高い画面Aを、自分が担当した。
Aの機能を削った様な画面Cを、勉強も兼ねて新人に担当させた。
A•C両方から呼び出される画面Bを、後輩に担当させた。

顧客からは、特に設計書など求められない。
代わりにプログラムを顧客側のSEが精査し
処理速度などパフォーマンスを重視する。
プログラマとしての基本的な技術力が問われる開発案件だった。

正直難しくもない案件だったが、他のチームも含め請負い側全体の責任者も自分が兼任していたので、自チームについては、途中まで後輩に任せておいた形になった。

任せているとはいえ近くの机で仕事をしているのだから、会話も聞こえる。
始めは、後輩が新人を指導していると思っていた。よくよく聞いてみると何かがおかしい。

後輩の担当する機能で使用する値があり。それを新人の担当する側で取得して、画面遷移時に引き渡せと指示していた。

Webのシステムなので、画面遷移のパラメータは、サーバとクライアントを行き来する事になる。パフォーマンスやセキュリティの上でパラメータが多くなるのは好ましく無い。バグのもとでもある。
数年経験積んで入れば理解できていると思っていた。

理由を質してみると、詰まるところ、駄目な理由が分からない。さらにはコーディングするのが面倒だったとの事。
新人を指導する側の姿勢としても問題だが、駄目な理由が分からない点で、技術力の不足が根底に有った様だ。

取り合えず叱りつけて正したが、腑に落ちない様子が見られた。
自分では解っている事を、きちんと伝える事が出来ない。自分の力の無さを痛感した。

その後、暫くして、数年振りにプロジェクトマネージャ資格試験の勉強を再開したとき、すっかり忘れていた「モジュール強度」という単語に当たった。
あの時も、普段から勉強していれば、必要な用語を使用でき、納得出来る説明になったのでは無いかと思い返す出来事だった。



午後試験を中心の参考書。試験の攻略法も詳しく記載されている。
同様の他の参考書は読んでいないが、良書だと思う。





合格論文を色々読むのも勉強のうちとのことなので...




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