2010年3月28日日曜日

工事進行基準の対応

工事進行基準とは

企業会計において売り上げを、“工事”の進捗状況(つまりシステム導入プロジェクトの進捗)にあわせて売り上げを計上することを指す。
企業会計基準委員会(ASBJ)が2007年12月27日に公示した「工事契約に関する会計基準」にて請負工事契約における会計処理の変更が義務付けられた。

基幹システムへの工事進行基準対応

販売管理
受注した案件の売上基準が、完成基準か進行基準かの指定を可能とする。
工期や契約金額と業務内容から判定を行う。
進行基準の場合、期間毎に売上計上するのでその仕組みが必須となる。
生産管理
営業から流れて来た案件情報を基に実行予算を設定する。
一定期間毎に進行状況にあわせて売上を行うので見積がより正確になる様な工夫も必要。
また実行予算は状況により必要となるので履歴管理が必要になる。
また期間毎に売上計上するので、工事の進捗を捉える仕組みが必須となる。
財務会計
販売管理システムで計上された売上と生産管理システムで計上された出来高を会計情報として反映する。

勘定科目
  • 完成工事高(完成基準,進行基準)
  • 完成工事未収入金
  • 未成工事支出金
  • 工事未払金
  • 未成工事受入金
  • 完成工事原価

キーワード

  • 見積要素(要信頼性)
  • 工事収益総額
  • 工事原価総額
  • 決算日の工事進捗度(原価比例法)
  • 工事途中の未収入額 = 債権
  • 工事原価総額 ≧ 工事収益総額
  • 工事損失 = 工事損失引当金
  • 工事請負額 * 工事収益率 - 既計上工事収益
  • 実行予算(原価) = 工事原価総額



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