2010年4月4日日曜日

携帯SIMロック解除要請について

4月2日に、総務省が携帯各社へ携帯SIMロック解除を要請したとのこと。
早ければ年内には実施されるそうだ。

欧米では既に行われている事で、日本では、通信業者の保護を理由に制限をしていたらしい。
良い動きかどうかはわからないが、こうやって世界標準から外れていた様な話を聞くと、十年近く前に行った講演会の事を思い出す。

携帯向けのソフトウェア開発の講演会で、キーノートとしてシンガポールのエンジニアがWAPとかを用いての開発の話をしてくれていた。世界標準ではとか話をしてくれたが、当時の日本では、話してくれた技術を用いての開発は実質行えない。「日本以外の国はそうやってんのね」程度にしか話を聞けなかった。
講演会に行く位なので、その技術が存在している事は知っていた。それを実際にどう扱うかが知りたかったのだが、わかったのは日本の環境では使えない事だった。

シンガポールのエンジニアの後にでて来たのが携帯会社の偉い人。ほとんど宣伝だった。
それを聴きながら思ったのは「あんたらが世界から離れた規格で基盤を作ってくれてるお陰で、自分らみたいな末端のエンジニアは世界標準から遅れをとる事になったよ。いずれ消えるだろう独自規格なんてやめてくれよ」と。主催者の企業は当然その携帯会社も入っていた。
何故にそんな講演会にしたのか疑問だったし、何やら腹が立つ講演会だったと記憶している。

今思えば、別に独自の規格で進めるのは悪くもない。良い内容ならそれが世界標準になる。その会社だけとか日本だけとかではなく、皆が便利に思える技術が日本発で出てくればと今は思う。

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