2010年6月13日日曜日

客を選べるビジネス

ごくごくたまに行くバーのマスターに聞いた話。
そのバーは何代か続いている店で、見た目も格調高いというのか歴史を感じる。

あるお客さんは、店の前を何年も通っていて、いずれ入ってやろうと思っていたのだそうだ。
だが、きっと高いに違いないとか、自分には場違いだとか思っていた。
ある日、意を決して入ってみたところ、値段も手頃だしマスターも気さくだ。
勇気を出して入って良かったと思ったという話。

店としては見た目の所為で、お客さんを長い間のがしていたともとれる。
だが、一方でお客さんを選べていたともとれる。
憧れてようやくお店に来る様な人は、良い常連さんになる。面倒を起こす事も無いだろう。

見てくれだけでも継続して貫いていれば、良いマーケティング戦略になりうると云う事だろう。
歴史を感じさせると云う事も商売上の強みになると思う。

百年続く企業の条件 老舗は変化を恐れない (朝日新書)
虎屋は味や歴史だけでなく創意にも富んでいると思う。紙袋のデザインまで秀逸だ。

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