2010年10月12日火曜日

解説も面白い - わが友マキアヴェッリ

わが友マキアヴェッリ―フィレンツェ存亡〈2〉 (新潮文庫)は、本文も面白いが、佐藤優氏の解説も良かった。
解説のしてはそれなりのページ数があり、かつ読ませてくれる。
解説者本人とマキアヴェッリにあった出来事を並べて書いている。異名はラスプーチンではなくマキアヴェッリでも良かったのかも。


突き放してみるとノンキャリアであるマキアヴェッリや私が、官僚機構で尊厳を維持しながら生き残ってゆくためには、欲張り婆さんのように仕事をかかえこみ、キャリア官僚が認知せざるを得なくなる業績を残し、そして有力な政治家の庇護を得るしかなかったのである。そして、庇護者たる政治家が失脚すると、マキアヴェッリや私には、失職のみならず、逮捕、投獄という運命が待っているのだ。

自分が楽しむ為には出る杭にならざるえなかったが、当然の様に叩かれる。
能力がある人も大変だ。


客先常駐のエンジニアとしては、身を守る(客先に残る)為には仕事を抱え込むのは必須ではある。
だが、やりすぎると、仕事量がふくれあがったり、責任をとらされるような話になったり、社内政治の材料になったりと望まない結果がついてくることになる。
話のスケールはプラモデル並みに縮小されるが、仕事を抱え込みすぎるのは問題だという事だ。


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