2010年5月13日木曜日

「百煉成鋼」と「逆境は人を育てる」

百煉鋼を成す、というではありませんか。苦難は人を磨きあげるのです。
風は山河より〈第4巻〉 (新潮文庫)より。

「逆境は人を育てる」とよく云っていた知人を思い出した。
「残業なんて自分の時間が無くなるから嫌なんですよね」なんて云っていたが、責任感と職場環境がそうさせたのか、あり得ないくらいの時間働いていた。

思うに、「いつも帰りは終電間際、休日も出勤する」なんていう無理が利くのは、独身で20代くらいの間だろう。
家庭を持ったらすべきではないと思う。
残業しないから楽かというと、それも違う。違う形で苦難もある。

ともあれ、その知人の凄いところは、「あの時こうしてれば」なんて後悔したりせず、「逆境は人を育てる」と自分に言い聞かせて、前向き苦難を乗り切ったところだ。
風の便りに、今はそれなりに良い環境にあると聞く。
百煉鋼を成したのだろう。

風は山河より〈第4巻〉 (新潮文庫)
宮城谷昌光氏の作品は、色々と味わい深い。くり返し読むのに向いている。春秋戦国時代の話もまた書いてくれればと思う。


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